CRT03DCレビュー
まえがき
誕生日にKOBA789様にミニリューターをいただきました。ありがとうございます。
レビュー依頼とのことでしたのでレビューします。
この手の中華商品にはありがちで既に終売になってしまっているんですが(一定量日本の倉庫へ搬入して捌けたら終売みたいな)、たぶん価格帯が近く(3000円前後)て4Vと書いてあり、商品画像の付属物が同じやつを買うと似たようなものが手に入ると思います。これとかこれとか。
結論をまず書いてしまうと、
です。
内容物
ハードケースの中に本体とAtoCケーブル、切削工具を収めたプラケースが2つ。商品画像と同じで過不足なしですね。
まあここで嘘つく中華業者はあんまりいませんね。返品されるので。
ハードケースが付属し、しかもそれがしっかりしているのが好印象ですね。この手の付属品が多いやつはとかく収納場所に困りがちです。収納袋付属!といってペラペラの巾着一枚というのもありがちなので。
工具取り付けですが、ロックボタンを押しながら先端ネジ部(チャック)を緩め、工具を挿入し、チャックを手締めすることで行います。
チャックにぴったり合うレンチが付属しますが、取り付けの際に使う必要はありません。しっかり手締めするだけでいいです。
レンチで力の限り締めてしまうと回転シャフトとロックボタンの咬合部が破損します(1敗)。
工具は軸の太さが2.35mmの規格品なので、Amazonで「2.35mm」で検索して出てくるやつならなんでも使えると思います。3mmや6mmといった異規格もあるのでいちおう注意。
付属工具の使い方もいちおう解説しておきますね。
このへんはそのまま使います。用途はざっくり書いた通り。
先端がドリルになってるやつはこう。白いふわふわにねじ込んで使います。
金属の表面とかを磨くときに使うやつですね。ピカールとかの研磨剤をつけるといいでしょう。
丸鋸とか黒いディスクはこう。
ネジ→赤いワッシャー→回転刃→赤いワッシャー→軸の順に取りつけ、ネジをしっかり締めます。刃がワッシャーに挟まれる構造ですね。たぶん刃への過負荷防止と滑り止めでしょう。
ちなみに丸鋸刃はどっち向きにも取り付けられるうえ特に向きとか書いてないんですが、回転方向(本リューターでは反時計回り)を見て工作物に刃が立つように取り付けてください。逆だと切り口が汚くなります。
あと黒いディスクは切削中に簡単に割れるので気をつけてください。保護メガネか最低でも眼鏡はつけましょう。
ゴムの棒と大量に入ってる筒状の紙ヤスリはこう組み合わせます。
ネジを締めることでゴムが圧縮されて膨らみ、筒ヤスリを内側から圧迫して摩擦を生じさせ固定する構造ですね。
広い面を平らに切削するのに使いましょう。
丸い紙ヤスリはたぶんこう。鋸刃の面に取り付けることで平たい研磨面が作れます。
切ったプラ棒の端っこを押し当てて平らにするとか、斜めに回しながら当てて角を落とす/尖らせるとかいろいろ使えますね。
実用
せっかくなので使ってみましょう。
設計をミスってケーブルが入らなくなったので、赤い部分を1mmくらい削り落としたいという需要ですね。材質はPLAです。
はい。ほとんど抵抗なく削れますね。
動作音も静かです。モータ音と切削音合わせて電子レンジくらい。集合住宅で夜間に使っても大丈夫なラインじゃないでしょうか。
もっとゴリゴリ削りたいならこういう超硬ビットなどを併用するといいと思います。たぶんこれ回せるくらいのパワーはあります。削れすぎるので注意。
このくらいの体積ならカッターや彫刻刀で30分ガリガリやってれば削れるんですが、まあそれなりに疲れます。
体感ですがパワー的にこいつで削れるのは木やプラスチックとアルミくらいじゃないでしょうか。鉄は厳しいと思う。
ただそれでも十分使い道があります。プラモはもちろん、電子工作中にタッパウェアの側面に穴を開けたいとか、さっきやったように3Dプリント物の設計ミスを修正するとか。
なによりペン感覚でさくっと取り出して使えるので、「加工する」という行為のハードルが下がることが一番のメリットだと思います。ここ修正したいな、でもカッターでガリガリやるのめんどくさいな、いったん放置、というのがなくなる。USB-C充電なのも便利でいいですね。
あ、バッテリ内臓であるというのも素晴らしいです。コンセント刺すの意外に面倒。
あえて悪い点を挙げるならメーカーサポートがAmazon返品以外一切ない(そういうもん)こと、切削粉が結構散らばること(加工とはそういうもの)、あと緊急停止手段がなく最高速まで上げてからじゃないとオフにできないことでしょうか。
全体としては買い得といえると思います。机のわきに転がしておいて損はないんじゃないでしょうか。
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